主の聖なる御名を讃美いたします。
このあいだ桜満開のニュースが流れたと思ったら、いつしか新緑の季節も進んで、梅雨空らしき日々が続くようになりました。入学式、前期授業開始から三週間、大型連休(GW)を経て、夏休みまでの長丁場に突入。正面玄関前の庭にはバラが、通用口には君子欄やコデマリが咲いています。神学校近所に開店したラーメン店には連日の行列。あちこちで行われる家の解体と新築。ゆったり流れる中目黒五丁目の時間を味わいつつ、六月に入れば夏至に向かい梅雨入り間近です。
「心を尽くして主に拠り頼め。自分の悟りに頼るな。あなたの行く道すべてにおいて、主を知れ。
主があなたの進む道をまっすぐにされる。」(箴言3:5-6)
校長 関野祐二
知恵を絞ったオンラインPRチラシ
コロナ三年目が幕を開け、感染者数の減少速度は鈍いものの、GWは三年目にして移動規制が撤廃され(どこかへ行けばよかったかな)、社会全体も各神学校もアフターコロナ、ポストコロナへと動き始めました。わがセイケイはすでにお知らせの通り、コロナ前へ戻すことから新しい時代の要請に応える方向へと歩み出し、オンライン+スクーリング(対面登校日)という授業形態の試行期間に入っています。四月五月はまだ感染者数が増加傾向のためスクーリング開始には至らず(出鼻を挫かれた格好)、ただ今開始時期を検討中。次号で明るい報告が出来るよう願っています。ところで、新しいセイケイを何とかPRしたい、そのためにはチラシが必要というわけで、事務スタッフゴレンジャーが始動。事務員アイデアをたたき台にメールが飛び交い、ある日の午後に教員室へ集結。誰がチラシをデザインするか考えて、「求めよ、さらば与えられん」と予告なしに男子寮某室の扉をたたき、あれやこれやの甘いことばで誘い出した末、輪の中へ座らせてチラシ作成をお願いしたのでした(とても断れない雰囲気)。出来上がりは本レターに同封しましたが、ことばのひとつひとつにコロナ禍二年、いや創立七十年目となるセイケイの思いが込められていますから、ぜひご活用ください。セイケイは今、熱いのです(ちょっと気恥ずかしいナ)。
サラダと甘夏
神学校別館三階の教員住宅に住み始めて二十二年、ついにこの三月で夫婦二人となりました。家が静か、パンが余る、トイレが専用になった(二つあるのです)など変化はいろいろですが、健康のため、と奮起して朝食用にサラダを二人分用意することに。スーパーへ行ったら(買い物大好き)、なんとサラダ用に洗わず使える野菜パックが何種類もある! 下限98円上限198円で洋風と和風を二種類選び、翌朝のため交互に使うこととしました。チキンやマグロフレーク、コーンやミニトマト、ゆで卵やワカメなど、ちゃんと色合いも考えてアレンジします。これが、神学校ニュース144号編集後記に書いた「サラダ記念日」の種明かし。加えて、いただいた甘夏を使わずじまいだった専用むき道具でむいたら、驚くほど簡単に食べられることがわかり、デザートの定番に。難しい神学書を読んだり(レポート作成の学生はもっと大変)、パソコン画面とにらめっこすることが多い日々ですが、手先を動かし食材を用意する癒し効果はバツグンです。ウォーキングルートが24時間スーパー絡みに固定化されたのが唯一の問題かも。スクーリングが始まったら、お好きな先生方に豆から淹れたドリップコーヒーサービスも再開するつもりです。
楽しかった新入生歓迎会
オンラインでの新入生歓迎会もこれで三年目。本館一階の食堂にテーブルを五つ並べ、新入生を囲んで在校生や教師がくじ引きで座り、緊張気味の新入生を何とかリラックスさせようと、学生会役員があの手この手で盛り上げた頃が懐かしくも、オンラインはオンラインの良さありです。穏やかなYr 教務主任の祈りと姉御肌の副会長によるまったりした挨拶で幕を開け、凄いテンションの司会で(階下の寮室からナマの雄叫び丸聞こえ)、新入生の自己紹介や在校生の証しなど、お決まりのプログラムが進んだら、次はZoomのブレイクアウトルーム機能を用いたグループでの交わりタイム。1回が10分で、メンバーを入れ替え3回組み分けして、趣味特技、好きな聖句を語り合った後、最後のお題は「百万円もらったら何に使う?」でした。1億円だったらナ、という声もちらほら聞こえましたが、この庶民感覚がまたいいのです(十分大金ダケド)。教会の補修に使いたい、宣教のため役立てたいとの声がいくつもある中、「百万円だったら、えーと、あの機材が買えるかな?」と反射的に空想してしまう自分が、ちょっぴり情けなくなった次第です。新歓と言わず、クリスマスまでの間にこんな交わりがもっとあってもいいな、とも思いました。趣味や特技の話、続きを聞きたかったと思いませんか?(某校長に振ると止まらないのでダメよ)
海の向こうからオンラインセミナー
宣教師と「宣教学」教師の働きを終えて3月に帰米したC先生(神学校近くの寿司屋と床屋が行き付けでした)。実は、特別な働きのため米国で研修を受けた有資格者でもあります。その働きとは「意図的中間牧会」(Intentional Transitional Ministry)。牧師交代をスムーズに進めるため、前任牧師から後任牧師への移行期間を繋ぐ牧会のわざです。日本でも二つの教会で実際にその働きをし、教師会や教職者会、教団年会などで紹介をしていただいたのですが、広く日本の諸教会でニーズがあると確信し、7月に全4回のオンラインセミナーを企画(別紙ステキな案内チラシを参照)。日本時間で土曜の午後は、米国ミネソタ州で金曜日の真夜中にあたるもOKとのこと(感謝です!)。これまで神学校が企画したセミナーからすれば異色のテーマと内容ですが、諸教会の現状を知るにつけ(自分も複数の無牧教会で毎月説教をしてます)、喫緊の課題と向き合うセミナーとなりましょう。ぜひご参加くださいますように。それにしても、海を越えてセミナーをしていただけるなんて夢のような話ですね。あ、もちろんペラペラの日本語ですからご安心を。
聖契神学校の祈りの課題
- 入学した8名を含め在校生65名の前期(4月~9月)学びが、送り出した教会やご家族などの祈りと支援により守られ、健康と霊性、経済や生活が支えられるように。
- 2022年度オンライン+スクーリング試行/移行期間の守りと導き。特にスクーリングが適切な時期に開始され、コロナ感染から守られるように。教職員16名の働き。
- 聖契神学校の運営が諸教会の祈りと支援により守られ、使命を果たし続けられるように。