主の聖なる御名を讃美いたします。

年末年始、宵の神学校屋上は寮生に家族も加え太陽系全惑星観望で沸き立ちました。日没後30分、富士山のシルエットが見える南西の低空にまず金星を見つけ、すぐ近くに水星。中天に土星、はるか高く明るい木星、東には火星。その近くの天王星は大型双眼鏡で導入し、最遠の海王星は木星から星図頼りに探します。あれ、あとひとつは何だっけと思ったら、自分が立つ地球でした。視界の開けた宵空で、黄道沿いに並ぶ七惑星を一望のもとにたどり、自分が太陽系の一員であると、しみじみ味わいました。
季節は二月。ラジオで聞いた「蠟梅(ロウバイ)」のひとことで、寒さの中に春の訪れを感じます。
「主よあなたの恵みは天にありあなたの真実は雲にまで及びます。」(詩篇36:5)

校長関野祐二

協賛広告の次はマンスリーサポーター案内です

皆さまのご支援により11月に実現した、某キリスト教新聞掲載の全面協賛広告(ご協力感謝します。次回もよろしく)。それもあってか、今年度は外部からの問い合わせや資料請求数が例年の二倍を超えました。次に着手したのは、ホームページからクレジットカード決済で毎月の定額献金(一口千円から)が自動引き落とし可能なシステム(Yn先生とU氏の尽力です)。毎月定額献金をしてくださる方々をマンスリーサポーターとお呼びして(横文字だとスマートなかんじかなジコマンゾク)、案内用の三つ折りパンフレットを作成しました。まずは一年で15名が目標ですが、このサポーターに加わっていただけるなら感謝いっぱい。登録の連絡がパソコンのメールに届くたび、心の中で秘かに\(^o^)/をしている自分がいます(絵文字初使用デス)。牧会マインド(本校のウリ)をもって質の高い授業をオンライン提供し、良き献身者を諸教会へ送り出すことで、創立70年を迎えた本校も福音宣教の一端を担いたい、そんな思いがさらに高まるのです。

神と私の“量子もつれ”?

昨年のノーベル物理学賞は、物質を構成する粒子のふるまいを扱う量子力学の分野で、「量子もつれ」という特殊な現象が起きることを理論や実験で示した、フランス・アメリカ・オーストリアの三氏が受賞しました。ミクロの世界では電子や光子などの粒子が常識外れのふるまいをし、二つの粒子が目に見えない強い結びつきを持つ現象が起こります。粒子間がどれほど離れていても、片方が変化するともう片方が瞬時に影響し合う。電子はスピンの回転方向によって磁気方向が上向きか下向きかのどちらかになりますが、二つの電子が量子もつれを起こすと、一方が上向きなら他方は必ず下向き。ハワイの実験装置で量子もつれを起こした二つの電子の片方を東京に、もう片方をロサンゼルスに運ぶと、東京の箱を開けて電子が上向きだったら、その瞬間にロスの電子は下向きに決まる。重要なのは、東京の箱を開けるまでどちらも上向きか下向きか決まっていないこと。しかもそれは東京の情報が伝わってロスの状態が決まるのではない共時的現象です。
信じて祈ったらその通りになる(マルコ11:23)、それはまるで私と神が量子もつれを起こし、私が確信した瞬間に神が決める、私が決めなければ神も決めないかのようです。すべての事柄を神が先に決定していて私たちの自由意志は無意識にそれに従うと考えるよりも、この着想のほうが聖書と実態に合致していませんか。だからこそ真剣に祈り、一歩を踏み出さねばと思うのです。

神学校紹介へお招きください

集会準備担当者から事前にプロフィールを求められ、「特技は人に何かを説明すること」と何度か書いたことがあります。プラネタリウム解説員志望は見果てぬ夢ですが、地元の星を見る会や屋上での星解説で磨いた技かも(後者は時間と迷惑を顧みずですが)。難しいことを易しく、興味深いことをおもしろく、お願いしたいことを情熱を込めて。そんな特技をパワー全開する絶好の機会が、訪問先教会での神学校紹介です。特に、オンライン授業の新たな可能性を広め、マンスリーサポーターを募るPRが急務の今、与えられた時間内(大体10~15分です)で、洗練された(?)ストーリーをいかに説得力をもって伝えられるか、起承転結5W1Hを整理中。来月末で校長就任二十周年を迎える自分こそが、この役目を担わされているとの責任を実感します(思い出に浸っている暇なし)。どうぞ、主日礼拝説教や学び会とセットでお招きください(月一回は対応可能)。復活の主イエスを目撃した使徒たちは、ペンテコステ後にその圧倒的経験の事実と意味を見事に証言しましたが(使徒2章)、その情熱と説得力にあやかりたいです。少々大げさかな。

オンライン本格運用に向けた移行/試行期間が満了します

神学校の授業形態をオンライン+スクーリングの方向へ定めたのが2021年12月(勇気と信仰を要する決断でした)。昨年4月より移行/試行年度が始まって、もうすぐ一年となります。コロナ禍が収束せずスクーリングを十分実施できなかった面もありますが、多くの問い合わせを受けるにつけ、この方向性が周知されつつあることを実感しています。年明けから恒例の個人面談も始まり、科目履修や来年度の歩みを相談されて、年度替わりの緊張感を共有する日々。これからの時期、神学校事務所は卒業式と入学式準備、在校生と卒業生の動向、新規&編入受験者と進級希望者への対応で忙殺されます。何よりも、オンライン授業中心に特化する本校の特性が理解され、多くの入学希望者が与えられることを願っています(これは悲願)。すでに遠隔地からの入学希望も届き始めましたから、3月3日と4日の入学試験&面接は、これまでに見たことのない風景(学びの地理的バリアフリー)を見せていただけるのでは、と期待満載。なお、今年度は後期から宣教学のO先生(卒業生で奥さまは在校生)と礼拝学のN先生(讃美歌学と図書館学も専門)が加わりましたが、4月からは前期教理史、後期日本教会史担当のI先生が加えられます(Yr先生の旧友)。従来担当して来たM先生(一人芝居の名(迷)手)は教会史専門に。どうか2023年度の聖契神学校にご注目くださり、物心両面の(!)応援を引き続きお願いいたします。

● 聖契神学校の祈りの課題

  • 卒業予定者を含む在校生69名の後期学びが最後まで守られ、新年度の働きと学びに備えられるように。教職員16名の働き。ライブ配信で行う卒業式と入学式の祝福。
  • 2月24日の願書締め切りまでに多くの方々が出願し、3月3日と4日の入学試験に合格して、新年度より学びを開始できるように。4月からの前期授業への在校生の備え。
  • 聖契神学校の運営が諸教会の祈りと支援により守られ、使命を果たし続けられるように。
  • 主の聖なる御名を讃美いたします。