主の聖なる御名を讃美いたします。

床屋さんは地元に限るとのポリシーで長く通った近所のお店が、41年続いて3月末に惜しくも廃業。紹介された百メートル先の理容室に先日初めて行きました。1949年から続く親子二代目の兄弟経営、今は無き金物屋には十年も同じ品が吊る下がってたとか、惣菜屋の主人にはこんな武勇伝があったとか、地域の昔話で大盛り上がり。技術+話術のお仕事なのかな、と感心しつつ、軽やかに帰宅しました。

季節は梅雨間近。神学校正門近くのアジサイは、今年もワインレッドの花がたくさん咲いていますよ。

「栄華を極めたソロモンでさえ、この花の一つほどにも装っていませんでした。」(マタイ6:29)

⇧前にもこの聖句は何度か載せましたね⇧ 

 
校長関野祐二

スクーリング週間第1回終わる

Zoomオンライン+スクーリング(登校日)授業形態への移行/試行期間だった昨年度は、夏の第七波、年末年始の第八波で、思うようにスクーリングが実施出来ず、今年度前期まで期間を延長し、ゴールデンウィーク明けと夏休み明けにそれぞれ「スクーリング週間」を試行することにしました。休みボケ解消の目論見もありますが、登校日を集中させることで、複数科目を履修する在校生の負担を減らすのが主な目的(受け入れ側の備えも集約)。延べ90人以上が来校し、数名が宿泊、教室やチャペルも稼働となれば、掃除やセッティングなどいろいろ出て来ます。「コロナ前はこれが日常だったのに...」と思い出に浸りつつ、いざ本番。遠方から駆け付けた人も含め、どのクラスもにぎやかだったのはもちろんですが(金曜夜はチャペルに三十人弱)、Yno先生の新刊を来校者に販売(押し売り)できたのが思わぬ収穫でした(Yr先生も販売本を持って来ましたよ)。火曜午前と夜の担当クラスは、それぞれ拙宅へ招待して豆から淹れるコーヒーのおもてなし(午前はアイスを切らして冷凍パイン、夜は何だったっけ?)。授業内容は忘れても、校長宅伝来の古びた食卓(スウェーデン製)を囲んだあの光景は忘れないでしょうね。慣れないスマホで自撮り写メも。「先生、スクーリングの時は嬉しそうでしたよね?」と、後でしみじみ言われました。

男子寮は今日も雨だった

サマリアの女、女子寮に現る...何のことはない、女子寮の共用水道が蛇口の水漏れで使えなくなり、一階の旧食堂厨房まで水汲みに往復したとのこと。家族寮夫妻が緊急出動し(女性がいないと女子寮に入れないので...実はおしゃべり要員兼務)、部品発注までお願いし、事無きを得ました。これで終わらないのが築五十年超の本校。ある朝早く神学校の玄関チャイムが鳴り、「男子寮居室に雨が降ってます」。「???」と緊急出動したら、天上から、いや天井から水が滴り落ちている! 地元の業者に連絡したらすぐに来てくれて(説教学P先生のお父さま、第二代校長時代からのお付き合いで、これまた昔話に花が咲き)、原因特定のため階上のわが校長宅温水パイプを閉じるハメに。二日間、本館一階ゲストルームのシャワーでしのぎました(コロナ前に給湯器を入れ替えたので、滝のようにお湯が出る! でも夜更けにすごい恰好で寮生に出くわさないかヒヤヒヤでした)。震源地は校長宅台所の上水パイプと判明し、シンクを大移動して修理完了。シンクを原状復帰するため、霊性のスクーリングで来校中の男性陣に助っ人をお願いし(ほとんどクレネ人シモン状態)、カチッと元に戻って、アイスと淹れたてコーヒーを振舞ったのでした。

難易度ランキングで優勝

今年も学生会主催の新入生歓迎会はZoomオンライン。学生会長はセミプロのマジシャンだし、新入生には大道芸人がいるので、例年にない企画もあるのでは、と楽しみ(ちょっぴりドキドキ)でした。新入生の自己紹介(海外からも参加。大道芸あったよ)、在校生二名の証しと定番が続き、スクーリング用にと祐天寺駅から神学校までの道を教える動画まで登場(知らないルートあり)。そしてお次は「基礎科科目担当教師の難易度ランキング」でした。ハハァ、これはコロナ前の対面時に「はい、それでは先生方、ここで退席してください」と会場を追い出された後、秘密裡に行われた「授業の傾向と対策」だな、と直感。神学校案内パンフ用に写真館で撮影したポートレート写真がいきなり画面に現れ、五段階の「難易度5」を献上されました。続く先生方はみな   1~4で(学者系Yr先生は3、癒し系Yna先生は2)、新入生と基礎科在校生の不安レベルを一人で押し上げたかな? ざわついた後は、マイブームと幸せタイムを分かち合うブレイクアウトルーム(Zoomの小グループに分かれる機能)で、それぞれ「朝食のサラダ作り」「甘夏の皮むき」と答えました。会長マジックと閉会祈祷で締め括り、そのまま終わりそうだったので、「ちょっと待った、教師は先に抜けるから、先輩から新入生への科目履修の知恵伝授タイムを設けてあげて!」と言い残し、見事な企画と編集で完成度の高かったZoom歓迎会を後にしたのでした。

マンスリーサポーター追加募集中

前号でも紹介しましたが、ホームページからクレジットカード決済で毎月の定額献金(一口千円から)自動引き落としが可能となり、これを機に、毎月定額献金をしてくださる方々をあらためて「マンスリーサポーター」とお呼びすることに。説教や学び会などで呼ばれる先々の教会で神学校PRと支援のお願いをしてきましたが、感謝なことにじわりじわりとサポーターが増えています。神学校経営の安定化はもちろんなのですが、それ以上に、当事者が言うのも変ですが、神学校を預かるスタッフへの励まし効果は絶大(これ、ホントです)。具体的に、目に見える形でご支援を実感できるからでしょうか(毎月少額のサポートを続けた日本人宣教師が一時帰国した際、遠方から現地のお土産持参で拙宅を訪ねて来られた思いが今になってわかります)。どんな働きでもそうですが、現場の者こそ経験する苦労や孤独はつきもの。だから、サポーターとのつながりを少しでも太く、多く持ちたいです。どうぞこれからもよろしくお願いします。こちらからのお願いばかりでなく、同じく支援を求める団体や宣教師のことも個人的に覚えていく所存です。

● 聖契神学校の祈りの課題

  • 新入生11名を含む在校生62名の前期学びと教職員17名の働きが守られるように。オンライン+スクーリングの授業形態が諸教会に認知され、豊かに用いられるように。
  • 7月の「LGBTQ+と教会」セミナー(吉川直美師)に参加者が多く与えられるように。
  • 聖契神学校の運営が諸教会の祈りと支援により守られ、使命を果たし続けられるように。