主の聖なる御名を讃美いたします。
忘れもしない、4月1日の入学式は外気温6℃でしたが、確かその二週間前には25℃の夏日を記録。ここ最近も6月半ばに猛暑日が襲い、身体が持ちませんね。正面玄関階段下にモッコウバラが咲き乱れた後、季節は進んで隣のあんずの木に小さな実がたくさんつきました。ざっと百個は実って、上半分は寮生がざるいっぱい収穫、下半分は朝夕の門開閉時に熟した実を二、三個ずつ拾って食べています。かつて同じ場所にゴーヤーのカーテンがあって、食べきれないほど実ったことを懐かしみ、夏休みまであと一か月足らずの今、空梅雨で米が不作になることを心配しつつ、夜風の中を散歩に出かけています。
「その人は流れのほとりに植えられた木。時が来ると実を結びその葉は枯れず...」(詩1:3)。
校長 関野祐二
前期三ヶ月パッチワーク風こぼれ話
「ゴールデンウィークまでともかくガンバッテ!」と新入生13名(正規生新規4編入4聴講生5)を励ましつつ、休み明けのスクーリング週間でナマ対面。説教学BのH牧師特別講義では、負けじと休み時間に玄関前で太陽黒点特別講義。ちょうど極大期で地球サイズ超えの黒点がたくさん見え、「生まれて初めてホンモノを見ました」との講師弁にちょっぴりドヤ顔でレクチャー(おいおい)。今回は延べ10名が寮に宿泊し(長短さまざま)、将来の建て替えに宿泊施設は必須と心得ました。最終日には食堂で新入生歓迎会(難関授業の傾向と対策秘密会議で途中退席を求められることはなし。アレッ?)。5月~6月で、主日の卒業生教会訪問3回(ニガテなクリームシチューは出ず)、牧師就任式1回、按手礼式1回(今回は祝辞なしで安堵)。牧会学担当Mm師の説教集書評を依頼され、大いに恵まれてクリスチャン新聞6/1号掲載(スクーリング26冊販売。「買いデス」の面目躍如)。6/23~25に、聖契教団を含む連盟4団体の教役者会(キョウヤクシャじゃないよ)がつま恋(ポプコンの聖地。わかる人にはわかりますよね)で開催され、教会現場で奮闘している自教団他教団卒業生多数(と言っても十名ほどかな)に会い、なんとも嬉しく励ましを受けました(卒業生にはつい甘くなるのです)。神学校校長/教師の特権ですね。
藺草(いぐさ)の香りとともにGo!
6月9日(月)午前10時、霊性センターPIETAS一日黙想会がプレオープン。第一教室に集まった記念すべき参加者7名+ボランティアスタッフ(卒業生で牧師)2名+Ynセンター長の計10名を前に、短い挨拶をしました(気分は赤白テープカット!)。一同は向かいの第二教室へ移動し、こちらはお邪魔虫ゆえ退散、あとはセンター長にお任せです。既存の施設を多少の模様替えで黙想の部屋にするべく、この日に間に合うよう事務スタッフで検討し、購入したのは、各 10組の座布団とクッション、そして24枚の置き畳でした。カーペットでは薄くて足が痛くなるし、巻いて片づけるにしても重くて運びにくい(巻き絨毯をかついで運んだらどんなことになるか、想像つきますよね)。紆余曲折を経て半畳敷・厚さ2.5センチの置き畳を必要枚数購入することに落ち着きました(予算大幅オーバーですが、エイヤっと)。現物が届いたその日から、神学校二階には畳の香りが充満したのでした。四十年近く畳なしの生活をしてきた身には、どこか懐かしく、ごろ寝したくなる気分(星座は得意でも正座はニガテ。おやおや)。スクーリングで教室を使う時は片隅に積み上げられるので、使い勝手はすこぶる良さそうです。昼食各自持参、一階食堂で黙食だったそうですよ(自分には無理かな)。終了後の記念写真では、皆の顔が掛け値なしに輝いていて、黙想会効果バツグン。7月14日(月)午後2時の開所式に、皆さんぜひご来校を。
「この木なんの木」正体判明!
ここのところ、目黒キャンパスの話題を独り占めしている、例の「この木なんの木気になる木」(CMソングではスゴイ形の木ですよね)。リサーチが特技のYn先生、ついに「あれはおそらく外来種のニワウルシですヨ」と教えてくれました。かぶれることはないけど、すごい生命力とのこと(最近疲れ気味、あやかりたいな)。冬の間は太さ5センチほどの、葉も小枝もないのっぺらぼうでしたが、春になって太い枝先が芽吹いたと思ったら、みるみるうちに小枝と葉がワンサカ出て来て、あっという間に辺りの空間を埋め尽くしました(さすがの生命力だな)。事務所の窓からは爽やかな緑の茂みが見えます(吹き抜けの二階まで木を育てている隣家あり)。一夜でヨナを覆ったとうごまの木や(さすがにそこまでは...)、チョーク粉のような種から鳥が巣を作れるほどに成長するからし種の木(これは小田原在住の頃、教会の庭で実証済み)を思い起こしました。秋になるとハラハラ落葉する風情はなく、小枝ごとバサッバサッと落とす潔さ(掃除がタイヘン)。来校の際にはぜひ見学を。何かを語りかけてくる(チ〇ちゃんみたいに叱られる?)木ですよ。
戦後80年、時代を見つめつつ
6月第1週の月~水、聖契神学校が協力会員でもある日本福音同盟(JEA、副理事長の任期あと1年)の第40回総会に、教団代議員兼務で出席しました(場所は前述の聖地)。今年は戦後80年の区切りでもあり、10年毎に理事長名で出して来た声明文を議案にかけ、ていねいな修正動議を経て採択(自由時間が削られたのはちょっぴり残念)、在校生にも一斉メールで共有しました。戦前戦中、国家権力にキリスト教会が飲み込まれて偶像礼拝に陥り、破れ口に立つ預言者としての役割を果たし得なかった事実と向き合い、悔い改めを新たにしつつ10年後を見据えて、神の国支配の拡大に参与する決意表明。国際秩序が急激に変動する中、戦火は止むどころか拡大、日本という国の置かれた立場も変わりつつある今、聖書信仰+国家との対峙というJEAの二大基本理念を、現場の牧師や働き人を育てる神学校としてもたいせつに扱う所存です。ところで、JEA総会にて毎回期待されている(?)天体観望のお役目、今年は天候不良で果たせずじまい。重要な案件が目白押しで、二日間とも夜遅くまで臨時理事会でしたから、主のご配慮だったかも。
聖契神学校の祈りの課題
- 在校生63名(内、新入生13)の前期学びが支えられ、教師15名のオンライン+スクーリング授業が守られるように。事務スタッフ5名(内、運営委員3)、理事5名の働き。
- 7月14日に開所式を迎える霊性センターPIETASによる今後の継続的働きのため。
- 聖契神学校の運営が諸教会の祈りと支援により守られ、使命を果たし続けられるように。
- 牧会伝道の現場で奮闘する卒業生が、リフレッシュ聴講や教会訪問で励まされるように。