主の聖なる御名を讃美いたします。
9月8日未明の皆既月食、ご覧になりましたか。午前1時27分に欠け始め、2時30分に皆既食突入。3時53分に皆既が終わって、4時57分に終了。天候は快晴で無風、広い本館屋上独り占めの観望会を楽しんでいたら、暗闇から忍び寄る二つの影。飛び入りの参加者でした。YouTubeライブでタイミングを見計らって来たあたりは今風ですね。月面に弧を描く影の縁で地球の丸さが実感できる貴重な機会です。次回は2026年3月3日午後6時49分ですから、お子さんたちも観られますよ。月の光が理性を失わせると古代ヘブル人は恐れたそうですが、その美しさで夢心地になるのはステキです。
「昼も 日があなたを打つくことはなく 夜も 月があなたを打つことはない」(詩121:6)。
校長 関野祐二
ああ憧れの南十字星
先日、某用事で来校した卒業生の牧師と話していたら、来週から新婚旅行でオーストラリアへ行くとのこと。こちらまで嬉しくなりましたが、小中高時代からの星仲間四人組(わが結婚式で星見武勇伝の紙芝居を披露してくれました)で唯一、南半球へ行きそびれている者としては心穏やかでなく、時差がなくていいよね、などと取り繕いながら、脳裏には南十字星と大小マゼラン雲(天の川銀河の伴銀河。雲みたいらしい)が駆け巡りました。その日のため買い置いてあった「誰でも見つかる南十字星」という本を思い出して書斎へ走り、万感の思いを込めて餞別代りにプレゼント。めでたく二人で観ることが出来たでしょうか。実は今から二十年以上前、宣教地ツアーでインドのベンガルール(旧バンガロール、北緯13度)を訪れた際、事前に綿密な(?)準備(観られる時刻と双眼鏡視野内の大きさ見積もり)をして朝3時半に起床、牛小屋の隣で息を殺しながら、昇ったばかりの南十字星を友人牧師と双眼鏡で観望した熱き思い出があるのです。オーストラリアなら、もっと高い位置で観ることが出来たはずですよね。ちなみに、例の本は果たせぬ夢を未来へつなぐため(ちょっと大袈裟かな)、早速もう一冊自分用に買い求めたのでした。
入院騒ぎでゴメンナサイ
あれは9月半ば過ぎの金曜日、お昼前から下腹が痛み出し、徐々に上へと拡大して近くのクリニックを受診するも原因不明、明日も痛かったらもう一度来て、と帰されて夜を迎えたら治まるどころかひどくなり、夜チャペルを休むと皆に心配をかけるので、あと10分、あと5分と腹痛に耐えながら20時15分に終了、すぐに妻のがん治療でお世話になった国立病院の夜間救急診療へ(某氏に車を出してもらいました。感謝!)。夜半過ぎまで各種検査をするも原因が特定できず、小腸炎との診断でそのまま入院に(カバンに天文ガイドは入れても聖書を忘れる大失態)。五泊六日の病院生活と相成りました。痛みは翌朝には引いたのですが絶食を命じられ、朝ドラの影響か夢にまでアンパンが出て来る始末。脂肪の貯えなき身には拷問のような足掛け三日でした。月曜昼におかゆ付の昼食開始。戦地で餓死寸前の嵩が意識を取り戻し、補給再開のおかゆを食べたシーンをわが事のように思い出したのでした(「あんぱん」ネタ失礼)。退院後の身体の軽さから導かれた自己診断では、過労とストレス、具体的には睡眠不足と疲労の蓄積が腹痛の原因。一念発起で、夜11時までに入浴、12時前に就寝と心に決め、実行中です。某教師には「不死身ではなかったのですね」と。退院日が誕生日(高齢者二年目)なので、気合で乗り切るのはもう無理。神学校と教会の皆さんにはご迷惑とご心配をおかけしました(不祥事政治家の常套句じゃないヨ)。
懐かしの松原湖
長野県にある松原湖バイブルキャンプ(MBC)はわが教団所有の赤城バイブルキャンプ(ABC)と並んで、信仰生活四十余年の我が身には大学生時代からの思い出の場所(奥多摩バイブルシャレーにも受洗直後からよくキャンプカウンセラーで呼ばれたな)。KGK(キリスト者学生会)関連のキャンプに始まり、牧師になってからは「頼まれた奉仕は断らない」とのモットーをどこで聞きつけたか、キリスト教界関係者(?)が実にさまざまなキャンプ講師に呼んでくれました(風呂なしMBCアウトキャンプは一番の思い出)。その後のキャンプ奉仕は、神学校の良き紹介(宣伝)の機会に(効果バツグン)。今年、十数年ぶりにMBCからお声がかかり、懐かしの松原湖へ。三泊四日の聖会初日がなんと満月 !(星が見えないのです)。これはみことばに集中せよとの促しかと思いつつも、大型双眼鏡と屈折望遠鏡を積んで行ったので、初日夜の集会後、試しに満月を双眼鏡で皆さんに見せたら大好評でビックリ。翌朝の集会後に、今度は太陽黒点を見せたらこれまた大うけ(ちょっと暑かったですが)。年配の参加者から「生まれて初めて見ました」と口々に言われ、身近な太陽でもそうなんだ、と妙に納得したのでした。そういえば、受洗直後の堅物時代、すべてを捨てて主イエスに従おうと天文趣味もお蔵入りさせたはずが、星座解説に中高生キャンパーが目を輝かせ、次からは望遠鏡持参で大いに役立ったことがありましたっけ。
暑さ寒さも学期休みまで!?
夏休み明けの東京は今だ猛暑続きで、目黒のキャンパス界隈を日中歩くにも日傘はマストアイテム(今年ついにデビューしました)。8月最終のスクーリング週間で在校生を迎えるにあたり、遠距離の方にはエアコンいまいちの三階女子寮よりも近隣のホテルをお薦めすることに(二階男子寮は大入り満員でした)。後期から新規聴講生1名を加え、リフレッシュ聴講のメンバー入れ替えがあって、10月9日(木)からの後期は全63名でスタートします。霊性センターPIETASも、10月期は6日から月曜三回シリーズでヴィパサナー瞑想入門(対面一日黙想会ですが、門外漢には未知の世界です)、11月期は13日から木曜夜三回でオンライン黙想会、12月期は1日から月木月の三回シリーズで対面のアドベント黙想と目白押し(所長を支える参謀二人がいい味出してます)。10月18日(土)には恒例オンラインオープンキャンパスを開催しますからぜひ!なお卒業生の目黒キャンパス来校は校長夫妻の励みなので、手土産なしでも立ち寄り大歓迎です。
聖契神学校の祈りの課題
- 10月9日より始まる、在校生63名と教職員17名の後期授業が支えられるように。
- 霊性センターPIETASの黙想会(対面とZoom)に多くの参加者が与えられるように。
- 聖契神学校の運営が諸教会の祈りと支援により守られ、使命を果たし続けられるように。
- 牧会伝道の現場で奮闘する卒業生が、リフレッシュ聴講やPIETASで励まされるように。