主の聖なる御名を讃美いたします。 
ありえない、とか異次元の、というフレーズを、明暗とも最近よく耳にしました。ひとつは例の50-50達成でしょうか。次は今年の残暑の厳しさと長さ。低空飛行の得意なはずが墜落寸前の体力低下に悩まされました。加えて、昨今の自然災害や戦争紛争の多発には言葉を失います。ようやく昼間にも外を歩ける気温となって、太陽高度が下がったことに季節の進みを実感しつつ、「主よ..」と独り言とも祈りとも言えぬつぶやきを発しながら、住宅街の路地を買い物や散歩で歩くこの頃です。 
「たゆみなく祈りなさい。感謝をもって祈りつつ、目を覚ましていなさい」(コロサイ4:2)。 

 
校長 関野祐二

全面広告ご覧になりましたか 


 「クリスチャン新聞」9月8日号の聖契神学校全面広告、ご覧になってくださいましたか。前回は2年前の11月に初めてチャレンジし、今回が二回目。おかげさまで20口の協賛が満たされ、大きな広告を掲載することが出来ました。これは、神学校から広告費を出費する必要がなくなったメリット以上に、ページの下三分の一を占める協賛団体や教会の名前が、文字通り土台から神学校を支えてくださっている、その図式への感謝と感動が伝わる方法でもあります(牧する教会がメガチャーチのように幅を利かせているのが気恥ずかしい)。2年の間に、本校は試行期間を経てオンライン+スクーリングという方式を本格稼働しましたし、後期10月からは、継続教育に門戸を広げハードルを下げる「リフレッシュ聴講」制度をスタートさせます。コロナ禍当初の手探り状態から較べて、オンライン主体の全人的献身者育成と継続教育に方向性と安定感が増し加わった手応えを、この広告から読み取っていただけるでしょうか(Yn先生のデザインセンスとIT技術にはいつも脱帽)。この2年、世界情勢や環境は大きく変動し、キリスト教界も昨年の第7回日本伝道会議(JCE7)を経て次へと歩み出しましたから、なんとか本校も今の状況を踏まえ、日本の福音化のため更なるお役に立ちたいと願ってやみません(2年後はどうなっているかな)。どうか今後も物心両面で本校を応援してくださいますように(やつれた顔写真は撮り直します)。 

この木なんの木、気になる木 

 他の神学校に較べれば、本校は敷地が狭く(森の中にあるような神学校に腰を抜かしたことも)、建物も文化財のような古さですが、それでも樹木(草木)の手入れをしないと動線が確保出来なくなります。夏の前でしたか、新調した刈り込みばさみで通用口周辺や本館前の通路をふさいでいる草や木の枝を手入れした際、ちょうど神学校事務所の真下にある太さ5センチくらいの木を丸坊主に刈り上げました(適切な季節など知りません)。朝夕に門の開閉でその前を通るのですが、しばらくするとてっぺんから枝と葉が出て来て、あれよあれよという間に葉っぱが生い茂り、光合成で勢いが加速して、なんと二階の事務所から緑の葉が風にそよいで見えるほどに。窓の外に緑の木が風に揺れる様は憧れの原風景ですし(黙想にぴったり)、事務員方の評判も上々ですから、とりあえずそのままにしてあります(エアコン室外機まるかぶり)。別館三階の校長宅は、さすがに高すぎて窓の外に緑は期待できず(でも東向きなので、先日の中秋の名月は見事でしたよ。お団子は供えませんでしたが)、ここまで届いたらジャックと豆の木さながらですね。次に住む家は外に緑が見える場所がいいな、と秘かに画策しています(今のところあても予定もなし)。 

神学校の恥はかき捨て!? 


「旅の恥はかき捨て」。周りが知らない人ばかりのすぐに立ち去る旅先では、普段しないような恥ずかしいことでも平気でしてしまう、そんなネガティブな意味に使うフレーズです。コンビニの上に富士山が乗っかっているように見えるスポットへ旅行客が殺到し、その傍若無人なふるまいに辟易しているとのニュースが耳新しいですよね。でも在校生には、これをもじって「神学校の恥はかき捨てなのだから...」とポジティブな意味に変換し、語りかけています。たとえば前期で担当した専門科「聖書解釈学」クラスの解釈演習として聖書講解原稿を書いてもらうと、おっとこれはどうしたのかな、という的外れ(罪とは違いますよ)の作品、ルール無視の場外乱闘レポート(新日本プロレスのTシャツがお似合いのМ先生が喜びそう)に遭遇することしばしば。オンライン上で丁寧に(怒りを抑えつつ?)コメントを付けて返却します。それで萎縮されても困るので、次の授業で総評を語る際、「神学校の恥は...」が登場。最初から妙に整った原稿を出されるよりも、思い切って自由に(でも反則はなしヨ)、いろいろチャレンジしてみて、自分のスタイルを確立すればいいのでは、と思ってのことです。教師と学生が血の通ったやりとりをして、恥ずかしい思いもしながら(思っているかは確信なし)、誰にも迷惑をかけませんから(コメントに時間はかかるけど)、恥も外聞もなくやってみたらいいですよね。さて、後期はどうなるかな。 

2024後期が始まります 


9月上旬、運営委員会の面接と審査により、3名の聴講生と5名のリフレッシュ聴講生が合格しました。後期からこんなに多くの神学生が加えられるのは何年ぶりでしょうか。聴講生には遠距離の方々が含まれていますし、リフレッシュ聴講生は本邦初の募集で5名が与えられ、オンライン+スクーリング本格稼働初年度としては大きな励ましです(これを読んでいる神学校卒業生のあなたも、そしてあなたも、リフレッシュしませんか?)。本校卒業生3名、他校卒業生2名(内、聖契教団教職1名)が既存のクラスに加わるとどんな化学反応が起こるか、楽しみ(まさか火が消えたり爆発したりはしないでしょうが)。後期授業は10月7日(月)スタートです。21日(月)は5年ぶりの神学校親善(対決)ソフトボール大会。参加することに意義がありますが、優勝してね(アレレ)。26日(土)はオンラインオープンキャンパスです。全国どこからでも参加できますから、授業見学や在校生の証し、学校説明で神学校を知り、入学と支援をご検討ください。 

最後に本の宣伝。聖契神学校編、いのちのことば社発売による、ジョン・H・ウォルトン『アダムとエバの再発見――古代の世界観で聖書を読むⅡ』が出版されました。これは「買い」ですよ。 

聖契神学校の祈りの課題

  • 在校生65名、教職員17名の後期学びと働きが支えられるように。特に新規聴講生3名、リフレッシュ聴講生5名のため。在校生/教職員とその家族で療養中の方々の回復。 
  • 聖契神学校の運営が諸教会の祈りと支援により守られ、使命を果たし続けられるように。